Staff Engineer
スタッフエンジニア
https://logmi.jp/tech/articles/329276
テックリード
アーキテクト
ソルバー
ライトハンド
右腕
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Staff Engineer は、エンジニア職の中でも 個人貢献(IC: Individual Contributor)としての最高峰クラスに位置づけられる役割です。
マネージャーのようにチームの人事管理はせず、技術的な方向性や組織横断の課題解決をリードするポジションです。
以下の観点で解説します。
1. キャリアパス上の位置づけ
一般的に Senior Engineer → Staff Engineer → Principal Engineer → Distinguished Engineer のようなICパスにおける中〜上位レベル。
マネジメントパス(Engineering Manager, Director など)と並列関係にあり、給与レンジや評価水準も同等クラス。
個人としての実装能力に加え、複数チーム・プロジェクトに影響を与える規模感で動くことが求められます。
2. 主な役割
a. 技術的方向性のリード
長期的な技術戦略に関わるアーキテクチャ決定や、技術的負債解消のロードマップ策定。
特定領域での 事実上の技術的最終判断者。
b. 複雑・曖昧な課題の解決
事業上クリティカルだが責任の所在が明確でない技術課題を、自ら引き受けて推進。
例:検索基盤の刷新、パフォーマンス改善、レガシーシステム移行。
c. 複数チームへの影響
直接のチームだけでなく、組織全体に影響を与える設計ガイドライン・ベストプラクティスを定義。
複数のチーム間の依存関係調整や、標準化の推進。
3. 必要なスキルセット
広く深い技術知識:特定領域の専門性+周辺領域への理解。
システム思考:短期的解決策ではなく、長期的視点での技術選定や設計。
影響力とコミュニケーション:
コードや設計だけでなく、議論や合意形成のスキル。
「自分が書く」だけでなく「他のエンジニアがうまく動ける環境を作る」能力。
自己駆動力:曖昧な問題を自ら定義し、解決策を見つける推進力。
4. よくある誤解
「実装をめちゃくちゃ速くできる人」だけではない
→ 実装力は必須ですが、スケールする影響力が本質。
「プロジェクトマネージャーに近い役割」ではない
→ 進行管理も行うが、技術判断・設計・コード品質に直結する行動が中心。
5. 実務でのアウトプット例
会社全体で利用する デザインシステムや検索基盤のアーキテクチャ刷新 を設計。
技術的意思決定のガイドライン(言語選定ポリシー、クラウドサービス利用基準など)を策定。
大規模障害の原因を根本解決するための技術提案と実装主導。